この記事と関連の高い記事
関連キーワード:RSS関連キーワード:RSS リーダー
関連キーワード:goo
関連キーワード:日本語
はい。それが、「モバイルgoo」1 になります。これは携帯サイトのみをターゲットとしたフリーワード検索のサービスです。携帯向けのページを携帯と PC 端末のどちらからでも検索ができ、PC で調べた結果を携帯電話に送り閲覧することもできます。携帯のフリーワード検索は意外と少ないので、好評を得ております。この「モバイルgoo」については、先日データベース量を大幅に強化し、量と質でナンバーワンのものを提供しています。
はい。「gooタウンページ」2 では、NTT グループの強みを生かし、国内最大の情報量となる 1,105 万件の電話番号情報を検索することができます。また、NTT の研究所が研究している最新の検索技術をお試しいただける「gooラボ」というサイトがあります。
その中のひとつ、類似した画像を検索することができる「マルチメディア検索」3 があります。こちらは「gooラボ」にて試験的に提供されており、まだ研究段階で最終サービスに向けて現在準備しているところですが、画像を分析して、似た色合いや、似た形のものを探し出すことができます。画像そのものが色や形の情報をもっているわけではなく、サーバーが自動的に色や形を認識する仕組みです。NTT の研究所が昔から研究を続けてきたもので、全く独自開発で行っていますが、いわゆる人工知能のような、認識能力が核となっています。
今までは、様々な画像が混在して表示されていましたが、マルチメディア検索では似た画像をまとめて表示し、画像で画像を検索することが可能になりました。ただ、これはあくまでも実験サービスなので、実際に商業化できるかどうかは今後のユーザの皆様のお声で決まることになります。
他にも「gooラボ」で実験的に行われている「スクロール地図」4 というサービスもあります。地図の多くは、PDF 的な感覚でつかんでずらし、見たい所を引っ張ることで画面を表示していますが、この「スクロール地図」はカーナビの感覚で使っていただけるツールです。
つまり、自分の行きたい方向にむかってズズズーッと押していくと、地図がついてくるというイメージです。この地図上にコンビニ、キャッシュディスペンサー等の情報を載せることで、自分の行く方向に何があるかを進みながら確認できるという面白い地図です。本機能は、完全にブラウザだけで動かせるもので、技術的には最近はやりの Java Script や XHTML の組み合わせによりサービス提供しています。裏側で、サーバーと Java Script を動的につなぐような仕組みを実装しています。動かしているスピードと角度によって進む方向やスピードがきまり、押した分だけずれていく感覚で利用できます。
「gooラボ」で提供している他の実験サービスとして、「店舗検索エージェント実験」5 、通称「ウワササーチ」も提供しています(図 4)。本実験は、産学連携の第一弾として、東京大学生産技術研究所の技術と弊社の技術をリンクして提供するもので、ネット上の掲示板やブログから第三者が発信している客観的な ? うわさ ? だけを集め、その店に関係する情報を表示します例えば、グルメ版では、あるラーメン店を検索した場合に、そのお店について書かれているネット上のサイトをクロールし、そこから「うわさ」だけを無作為に集めて検索結果として表示します。お店を選ぶときに、店舗から配信されている情報だけでなく、ウェブ上にある客観的な第三者の情報をまとめて得ることができます。
図4:「gooラボ」の店舗検索エージェント グルメ版のトップページ
本実験サービスでは、ユーザがお店を選ぶときだけでなく、逆にお店側からは、自分の店がどのように評価されているのかを知るひとつのバロメーターとして活用することもできます。また、昨今急激に増加しているブログで記載されているグルメに関する ? うわさ ? についても効果的に収集することが可能です。さらに、6 月 16 日からグルメ版に加え国内ホテル版のサービスも提供を開始していますので是非ご覧下さい。
例えば、「おいしくない」というようなコメントは載せるべき情報ですが、そうではなく人を中傷しているもの等に関しては、有益な情報として提供すべきものではありませんので、情報の掲載を控えています。もし、ある掲示板自体の情報が全体的にユーザにとって有益と思われる情報からかけ離れたものが扱われている場合には、そこの掲示板からは情報を引っ張ってこないで他の掲示板の情報を集めてくるようにサーバー側で自動的に判断するプログラムを組んでいます。
また、「ウワササーチ」とは別に「goo旅行」で商用提供している「宿サーチ」もあります。これは国内のいろいろな宿について、旅行会社各社から提供されている情報を一覧表示することでユーザが比較・検討できるもので、旅行の宿泊先を決めるときには非常に便利な機能として提供しています。価格比較サイトとしての宿版だとお考えいただければいいと思います。こちらもユーザから非常にご好評をいただいています。
6 月 16 日にリリースされたばかりの「店舗検索エージェント実験」の宿版と合わせて使っていただくと口コミ情報も入手でき、値段の比較もできますので、よりすばらしい情報を得ることができます。
「goo」のメインサービスは ? 検索 ? ですので、NTT の研究所が持っているノウハウを、これまで培ってきた「goo」の運用ノウハウとうまくミックスさせることで、日本人の行動支援メディアとなることが私たちの目指しているところです。ブロードバンドが発達してきた中で、検索エンジンを使って検索するという行動が 1 番で、その次がメールという順位は依然変わりません。何かを調べるということは、調べたことから何かをしたいわけですから、次の行動をサポートできる利便性の高い検索エンジンを目指しています。唯一の純国産型検索エンジンとして日本人だからこそ考えられる利便性の高いサービスを突き詰めていきたいと思っています。
RSS とは「RDF Site Summary」の略で、ニュースやブログなどの最新記事の見出しや概要をまとめる規格に従って記述されたファイルのことです。RSS リーダーによってそのファイルを自動的に集め、あらかじめ設定したサイトの更新された最新情報を一覧することができます。
例えば興味ある言葉をキーワード設定しておけば、自動的に情報を収集してくれる「検索機能」により、ネット上での風評や商品に関するユーザ評価などが漏れなく情報収集可能です。企業のマーケティング担当者には必須のツールといえます。
「goo自動車 & バイク」では、車の年式やグレード、価格などさまざまな条件で検索した結果を RSS で配信し、リアルタイムに更新された情報を提供しています。ユーザは、「goo自動車 & バイク」のサイトでその都度希望の条件をいれて検索しなくても、手軽に最新情報をデスクトップ上で見ることができるようになりました(図 5)。このように、RSS に対応した「goo」のサイトを、RSS リーダーで閲覧することにより、ユーザは「goo」の各コンテンツやブログなどの最新記事を瞬時にまとめてチェックすることができるようになりました。
図5:RSS リーダー。好みの条件で検索した結果をリアルタイムに取得できる
RSS 自体は、ニュースサイトが RSS 配信を行うのが一般的になったことから注目を集め、昨今の急激なブログの普及とともに広がりを見せてきました。弊社ではこのような環境に対応し、手軽に情報を収集できるツールの提供を検討していました。また、「goo」ではニュースの配信以外にも何か使えないかと考え、検索結果を RSS で配信しています。このように、RSS 対応サイトから手軽に情報を収集できるだけでなく、「goo」内における RSS 対応サイトの回遊、および検索ツールバー「gooスティック」等のデジタルツールを充実させることを目的として、独自に RSS リーダー7 の提供を開始しました。一般的に高機能なものとなると有償となりますが、「goo」では一般的にユーザがご利用になる際には全く不自由のない基本的な機能を実装しつつ、無償で提供しています。
はい。「goo RSS リーダー」はブログやニュースなどの最新記事を収集し、一気に確認できる便利な無料のソフトウェアです。ニュースをいかに早くキャッチできるかというのは、ビジネスマンにとって関心の高い部分だと思います。「gooRSS リーダー」を使用すると、情報をチェックするたびにブラウザを開かなくても最新ニュースの一覧を確認することができます。また、気になるブログの最新情報や設定したキーワードに関係する記事だけを収集できます。ブログユーザ、ビジネスマン必携の「新着記事閲覧ツール」とも言えます。
また、「gooRSS リーダー」の中での検索機能も備えています。さらに好きなキーワードを一度登録すると、それに関係する記事を自動的に入手できる「クリッピング機能」もあります。また、「gooRSS リーダー」をダウンロードした時点で「goo」の RSS 対応サイトが登録されていますので、すぐに活用することができます。
現在、ダウンロード数が現在累計で 25 万 ( 平成 17 年 6月現在 ) になりました。一日あたり 1,500 程度ダウンロードされています。2005 年の 5 月には、更に利便性を高めた機能拡充を実施したバージョン 2 も発表しました。実際に使っていただければその便利さを実感していただけると思います。
去年の 10 月より無料で提供を始めています。当初、検索エンジンと RSS リーダーは正反対のものなので、検索エンジンの運営者としては必要な情報だけをリアルタイムに取得できる RSS は脅威でした。RSS リーダーは、? 即時性 ? という観点から、「goo」のメインサービスである検索エンジンとは正反対のサービスです。検索エンジンには即時性はありません。クロールし、それをインデックス化して検索結果としてだすのに、1週間のタイムラグが生じます。この点、RSS リーダーは、最短で5分前に更新されたものがそのまま生かされます。しかし、情報量を考えると、検索エンジンは、数億のインデックスをため込んでいます。このように検索エンジンと RSSリーダーを比較すると検索エンジンは即時性では負けていますが、情報量では勝っており、一長一短と言えます。弊社では、お互いを補完する意味で両方のサービスを提供することで、ユーザに対して利便性の高い機能を提供しています。
そうですね。「gooブログ」と、「gooニュース」は、現在すでに RSS に対応しています。ほかのポータルも徐々にRSS 対応しているページが増えてきており非常に広がりを見せていますので、RSS リーダーの有効性はこれからも問われてくると思います。ビジネスマンで、特にリサーチやマーケティングを行っている方にとってはすでに、リアルタイムに興味のある分野やニュース、ブログ等の情報を収集できるので、検索エンジンよりも便利なツールと見られているようです。
今、注目されている RSS リーダーの利用方法としては、一つがブログの検索、その次がニュース、三つ目がオークションとなっています。オークションが更新されるのを確認するのは今まで面倒でしたが、5 分くらいのタイムラグで、新しい情報が入ってくるのでオークションに RSS リーダーを利用しているユーザも多いようです。現在はブログがとても伸びていますので、今後は、世の中一般的に理解されるようなニュースだけでなく、個人の評価が書かれているブログの検索も強化していきたいと思っています。ブログは生の声としては最高の情報源でしょう。ニュースブログも、これからさらに重要性を増していきますので、RSS リーダーの需要もさらに高まるでしょう。
需要が高まっていることは、5 月に、機能を強化した「gooRSS リーダー」のバージョン 2.0 を発表した日に 1 日で約 5 万ものダウンロードがあったことからも納得できると思います。RSS リーダーは、当初日本語対応しているものが少なく、アメリカのものが多かったので、文字化けしていることもありました。日本語に対応し、人気のあるものはシェアウエアが多く、今でもほとんど有料です。業界の中では、これだけの機能を無料で提供しているところは他にないと脅威を持って受け入れられています。
24 時間、365 日、止められないということです。安定したサービスを目指していますが、やはり障害はつきものです。そのため、いかにその障害を最小限にし、また最短で直していくかが鍵となります。細かい障害が起きることを前提としてシステムを組んだり、運用体制を構築する面で苦労しています。また、費用を押さえた上で、いかに安定したサービスを、そしてユーザからのレスポンスに対し、不満のないものを提供するかというのが、管理・運営上で大変なところです。コンテンツの面では、日々更新して、新しいものにしていかなければならないので、運用の手間がかからないような更新のツールを準備するなど、日々更新できるような体制を整えています。
「行動支援メディア」として成長してゆきたいと考えています。ユーザが求めているものを1回検索したら、次のページへは行かずにそこですべての用事が済んでしまうというのが理想です。宿の予約や、自動車の中古車、新車のカタログなどを、どんどん検索結果に盛り込んでいくことで、ユーザの行動支援のための検索を充実させていくのが、今後の大きな課題でもあり目標でもあります。
去年は実験的に、口語体で文章を入力すると直接答えが返ってくるというような自然文検索のサービスを提供いたしました。例えば、「日本で一番高い山はどこですか」という文章に対して「富士山」という答えが返ってくるというものです。日本語の場合、話し言葉で検索してその結果が出てくるのが一番ユーザの利便性が高いものだと思います。
このように日本語の口語体を認識する技術をさらに突き詰めて、例えば、「近くておいしいラーメン屋は?」と口語体で検索した時にもズバッと答えが返ってくるようなものを目指していきたいです。今は、何百件、何千件と多く検索結果が出る方がいいようなイメージがありますが、究極を言えば検索結果は1個だと思います。例えば、さきほどのおいしいラーメン屋を検索する場合でも誰と、いつ行くのか、その後の予定は何があるのかを読み取り、現段階でベストなものを選んでくれる。そのような「人が端末の向こう側にいる感覚」にさせてくれる検索エンジンを目指していきたいと思います。
検索エンジンというと、世の中ではポータルサイトの中に入っている1サービスとしか見られていませんが、しかし今後は、検索エンジンという既成概念を越えて、ユーザの「行動支援メディア」としてさらに注目されていくことと思います。
NTT レゾナント株式会社
ポータル事業本部
メディア事業部
浅野 俊幸 氏
1973 年 愛知県生まれ
NTT 西日本から NTT-X へ転勤、NTT レゾナントへ転籍。キッズgooのサービス立ち上げの開発メンバとしておもに検索およびひらがな変換部分の開発を行った。現在は、辞書、路線などのツール系から、自動車などのコンテンツ系サービスの開発・運用を担当している。